連日、別注の大工道具が上がってきていますので、本日もご紹介させて頂きます。
常三郎様の「酒壷」の平鉋ですが、赤樫台に綿帽子型で制作して頂きました。
良質な赤樫が年々少なくなってきており、赤樫台が非常に貴重な物になってきています。
弊社ではまだご用意出来る状況にございますので、ご入り用の際には是非ともご相談下さいませ。
先日の事になりますが、宮永鑿製作所様へご訪問し、製作の様子を見学させて頂きました。
宮永鑿製作所様は四代続く鑿専門の鍛冶職人様です。高校卒業後すぐに鍛冶を始め、40年以上、鑿鍛冶に従事し、日々鍛錬を重ねて来られました。
製作される鑿は、特に温度管理に気を付けて製作されており、火造りの回数を極力減らし、鋼を傷めないように、鋼の特徴を生かした鑿造りを心がけておられます。
先代が亡くなられてからは一人で制作を続けており、全ての工程においてこだわりを持って造られた鑿は、非常に品質が高く、製作者の丁寧な気持ちが伝わってくる素晴らしい作品に仕上がっています。
特にこの平待丸軸の鑿は、先代(三代目)が考案されたもので、軸の根本が丸く、先端に近づくに連れ平らになっていく、特殊な構造になっています。
現在、資料作りを進めております。準備が出来次第、お取引先様にご紹介に上がりますので、よろしくお願い致します。
先日、(有)五百蔵様へご訪問し、製造の様子を見学させて頂きました。
(有)五百蔵様は、大正三年から三代続く鑿鍛冶の伝統工芸士です。
若い職人も入ってきて、日夜、技の研鑚を続けられています。
三代目の五百蔵 秀夫氏は、二代目とは十数年しか一緒に仕事が出来ず、
知識や技術は、自分で見て、自分で考えて習得してこられました。
非常に研究熱心で、展示室には多くの作品が並んでいます。
使う人の気持ちをよく考えて作られるその作品の数々は、
多くの職人から絶大な信頼を得ています。
弊社でも以前より商品をご紹介させておりますが、より多くの商品をご紹介出来るよう、現在準備を進めております。
L型鑿や槍鉋等、特殊な形の鑿もございますので、順次ご紹介して参ります。
よろしくお願い致します。