宮永鑿製作所様へご訪問させて頂きました

先日の事になりますが、宮永鑿製作所様へご訪問し、製作の様子を見学させて頂きました。

宮永鑿製作所様は四代続く鑿専門の鍛冶職人様です。高校卒業後すぐに鍛冶を始め、40年以上、鑿鍛冶に従事し、日々鍛錬を重ねて来られました。

 

製作される鑿は、特に温度管理に気を付けて製作されており、火造りの回数を極力減らし、鋼を傷めないように、鋼の特徴を生かした鑿造りを心がけておられます。

 

先代が亡くなられてからは一人で制作を続けており、全ての工程においてこだわりを持って造られた鑿は、非常に品質が高く、製作者の丁寧な気持ちが伝わってくる素晴らしい作品に仕上がっています。

 

特にこの平待丸軸の鑿は、先代(三代目)が考案されたもので、軸の根本が丸く、先端に近づくに連れ平らになっていく、特殊な構造になっています。

現在、資料作りを進めております。準備が出来次第、お取引先様にご紹介に上がりますので、よろしくお願い致します。

第7回 かじでっせ!(2018年度)

5月26日(土)・27日(日)に行われましたかじでっせ!に行って参りました。

比較的天候にも恵まれ、過ごしやすい一日でしたが、両日とも非常に多くの人で賑わっており、参加される方々の関心の高さを感じました。

今年も多くの新商品をご紹介頂いており、職人様、メーカー様共に、お忙しい中、時間を割いて丁寧に、そして熱心に商品についてお話し頂きありがとうございました。

     

ご紹介頂いた商品は準備が出来次第、順次弊社から各取引先様へご紹介に上がる予定です。

出展者の皆様も参加された皆様も2日間おつかれさまでした。

商品のご紹介の為、現在鋭意準備中でございますので、今しばらくお待ちくださいませ。

(有)五百蔵様へご訪問

先日、(有)五百蔵様へご訪問し、製造の様子を見学させて頂きました。

(有)五百蔵様は、大正三年から三代続く鑿鍛冶の伝統工芸士です。
若い職人も入ってきて、日夜、技の研鑚を続けられています。
三代目の五百蔵 秀夫氏は、二代目とは十数年しか一緒に仕事が出来ず、
知識や技術は、自分で見て、自分で考えて習得してこられました。

  

非常に研究熱心で、展示室には多くの作品が並んでいます。

 

使う人の気持ちをよく考えて作られるその作品の数々は、
多くの職人から絶大な信頼を得ています。

弊社でも以前より商品をご紹介させておりますが、より多くの商品をご紹介出来るよう、現在準備を進めております。

L型鑿や槍鉋等、特殊な形の鑿もございますので、順次ご紹介して参ります。

よろしくお願い致します。

三代目国慶作 切出小刀 『鮎小刀』『竹節小刀』『年輪小刀』

三代目国慶作の切出小刀のご紹介です。

鋼はそれぞれ白紙二号鋼。

独特な形状をしている小刀ばかりですが、この絶妙な曲線、節が非常に持ちやすく、見た目にも実用的にもとても素晴らしい作品となっております。

当社の方にはなかなか上がって来ない商品ですが、現在在庫がございますので、ご興味がございましたら是非ともご一報下さいませ。

■鮎小刀

 

■竹節小刀

 

■年輪小刀

  

ツールジャパン2017 (道工具・作業用品EXPO)

先週は、表題のツールジャパン2017に行って参りました。
同時開催の農業ワールドも合わせて、3日間合計42,000人もの方がいらっしゃっていたようで、会場は多くの人で賑わっていました。

  

初日に道工具のブースを一通り拝見させていただき、2日目はそれ以外のジャンルのブースにもお邪魔させて頂きました。

  
普段、三木・小野の金物を中心にお取り扱いさせていただいておりますが、道具・工具だけでなく、花鋏や農業用品のジャンルも幅広く商品がございますので、ご紹介したい商品・メーカー様との出会いが数多くございました。

来月から順にご紹介出来ればと、現在鋭意準備中でございますので、
今しばらくお待ちくださいませ。

水野清介作 『知足』『我逢人』『紫清』

弊社では、小野・三木周辺の播州の金物を主に取扱いさせて頂いておりますが、今回ご紹介させて頂きますのは新潟の水野清介氏の作品になります。

  

知足は特殊鋼
我逢人はK120鋼
紫清は白紙一号鋼
それぞれ入手困難な希少な鋼で作成された鉋です。

  

特に知足で使われている特殊鋼は純度の高いものを使用しており、削ろう会杉村幸次郎氏を「引きこまれる不思議な切れ味」と云わしめた、不思議な魅力を持った作品です。

現時点で弊社に在庫がございますので、ご入り用の方がおられましたら、一度ご連絡下さいませ。

正清 瓢箪裏 中叩き鑿 みかん柄 三本組 宮脇鑿製作所

黄綬褒章受章以来、お問合せも多く頂いております、宮脇鑿製作所様の作品になります。

  
非常に珍しい瓢箪裏となっておりまして、研いで使い込むうちにさらに綺麗な瓢箪型に変わっていきます。

 
柄の素材も珍しいみかん柄で、グミ柄のようにねばりがあるのが特徴です。

今回はお客様からのご注文で制作して頂いたものになりますが、
珍しい型や素材等、お客様のご要望にお応えできる商品が多くございますので、ご興味のある方は一度お問合せ頂ければ幸いです。

山口房一作 『鍛炎』 七寸大鉋 赤樫台

山口房一様より鍛炎の七寸大鉋をお借りしております。

大きさの比較の為にCDを横に置いて撮影しましたが、CDが小さく感じてしまうくらい非常に大きな鉋です。

一枚木で造られた赤樫台も立派なもので、木目が美しく、非常にきれいな状態です。

山口房一様はもう10程前に引退され、現在、新品で残っている鉋も数が少なくなってきており、非常に希少なものとなっています。
しばらくの間お預かりしておりますので、購入をご検討の方がおられましたら、一度お問合せ下さいませ。

小山市「蘭丸」青鋼 釜地鉄 龍紋柄 平待丸軸

小山市様の「蘭丸」は、普段弊社ではグミ柄でご紹介させて頂いておりますが、
表題の通り、青鋼で釜地模様、柄も龍紋柄という商品が上がってきました。

 

蘭丸といえばこの平待丸軸が特徴的です。
軸部分は丸く、刃に近づくに連れ軸が平らになっていきます。

この美しい龍紋柄は、白樫に墨を入れ込んだ小山市様オリジナルの柄になります。

そしてこの釜地模様。
独特の模様は2つとして同じになることはなく、趣のある模様をお楽しみ頂けます。

残念ながら釜地模様の鑿は今回で制作は最後と伺っておりますが、
通常の「蘭丸」や龍紋柄の鑿は引き続きご注文承っておりますので、よろしくお願い致します。

高芝郁夫のみ製作所様へご訪問致しました

先日、高芝郁夫のみ製作所様の作業工程を見学させて頂きました。

 

高芝のみの系統を受け継ぐ職人様で、高芝郁夫様で二代目となります。

18歳の頃から鑿鍛冶に従事し、キャリアは50年にもなります。

昭和47年に現在の工場に移転してから丁寧な制作を心掛け、切味をひたすら追求して来られました。

現在は青鋼を使った鑿の需要が高まり、出荷の約50%を青鋼の鑿が占めるようになっています。

取り替え式のネジ式差のみのように、他ではあまり見られない珍しい作品もあり、お客様の利用用途をよく考えられた作品は、高芝郁夫様の作品に対する素晴らしい姿勢が感じられます。

 

 

この度は、貴重なお時間を割いて、見学の機会を頂きましてありがとうございました。

近々お客様へも、高芝郁夫様の作品をご紹介して参りますので、今しばらくお待ちくださいませ。